◆葉酸の働き

葉酸はその名称から植物性食品だけに含まれているように思われますが、動物性食品であるレバーなどにも多く含まれている栄養素で水溶性のビタミンＢ群の一種です。葉酸の働きはビタミンＢ１２と協力して赤血球中のヘモグロビン生成を助けています。海苔には葉酸が多く含まれるだけではなく低カロリー、高たんぱく、ビタミン・ミネラル・カルシウム・食物繊維も多く含まれています。

◆妊婦さんにおすすめの葉酸

葉酸は妊婦さんにとって胎児の正常な発育に寄与するとも言われています。妊娠初期に葉酸が不足すると、神経系の障害を持つ子供が生まれるリスクが高まるといわれています。また、お酒をたくさん飲む人、アスピリンや避妊薬のピルを飲んでいる人は欠乏しやすくなります。欠乏すると、口腔の炎症、肌荒れ、疲労感などの症状が現れます。普通の食事で不足する事はないと言われていますが、妊娠・授乳中の女性は別で、意識的に多めに摂る必要があります。妊娠中にサプリメントで葉酸摂取する妊婦さんもいますが、妊娠中にサプリメントはちょっとという方には海苔をおすすめします。

◆葉酸と共に悪性貧血を防ぐビタミンＢ１２

海苔に含まれるビタミン類はＡ・Ｃ・Ｂ１・Ｂ２・Ｂ１２が多く含まれ、１３種類のビタミンのうち１１種類が含まれています。ビタミンは体内でつくることができず食べることでしか補給されない栄養素です。その中でも ビタミンＢ１２は水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで悪性の貧血に有効なビタミンとして知られています。同じビタミンＢ群である葉酸と協力して赤血球中のヘモグロビン生成を助けています。また、脳からの指令を伝える神経の働きを正常に保つことにも役立っているといわれています。

◆海苔にはビタミンＢ１２が多く含まれています

ビタミンＢ１２が不足すると赤血球が減ったり、異常に巨大な赤血球ができてしまったりする、巨赤芽球性貧血という悪性の貧血がみられます。極端な偏食でなければ不足はおこりにくいのですが、胃や腸を手術で切除した場合など、ビタミンB12の吸収に問題がある人、動物性食品をあまり食べない人、または菜食主義の人では不足する可能性があるため注意が必要です。一方、ビタミンB12は過剰にとっても必要以上には吸収されないことから、一般にとり過ぎになる心配はほとんど無いと言われています。ビタミンB12は動物性ビタミンと言われ魚介類やレバーといた動物性食品に多く含まれています。海苔は植物性食品ですがビタミンB12が多く含まれているので普段、野菜中心の生活を送っている方にはおすすめの食材です。